ブログやSNSで情報を発信したいけど、言いたいことを文字にするのって難しい!
わかります。わかりますとも!
だけどね。
ブログやツイッターで言いたいことを文字にすることよりも、もっと難しいなと感じていることがあるんです。
それはね。
小さい子供たちに、私の言いたいことを理解させること。
うちは子供が4人いるので、いかに『重要項目』を『わかりやすく』かつ『正確に』伝えるか、ということが大切なのです。
一度で理解してくれれば4回言えばいいことも、ひとり2回ずつとなったら全部で8回も言わなきゃいけないんですから。

なので、子供達の年齢に合わせて『どう伝えれば1度で伝わるか』ということを常々考えてきました。
いわば『伝える研究員』です。
一番上の娘が今年で12歳。
本記事では、12年の伝える研究員としての活動と、ブログ執筆の経験から得た『言いたいことが伝わるライティングテクニック』をご紹介します。
ちなみに、子供たちがわたしの言っていることをきちんと聞いているのかはともかくとして。
G先生にも掲載順位1位というお墨付きをたくさん頂いているので、あながちライティングテクニックとしては間違っていないのかと感じています。
是非、ブログやSNSで自分の言いたいことがうまく文章にできない!と感じている人は最後までご覧ください。
文章の書き方で忘れてはいけないのは、皆じっくり読んではいないということ
これからライティングテクニックを書いていこうというのに、皆さんをがっかりさせてしまいごめんなさい。
だけどこれ、文章を書く上でとても大事なことです。
一生懸命書いた記事でも、多くの人は一字一句丁寧に読んでいるわけではありません。
伝えたい人に向けて書いているのに?
ブログ界隈のインフルエンサーの方々は、ブログを書くときにペルソナを設定しろと言います。
ペルソナとは架空のキャラクターのことで、ブログ読者の具体的な人物像のこと。
例えば、このブログでいうと『注文住宅』や『断捨離』『子育て』なんかがメインテーマなので、大体の読者像は絞られてきます。
ここへ性別、家族構成、年収、趣味など様々な要素を加えてペルソナとし、彼(彼女)へ向けて記事を書きなさいというわけです。

細かい違いはあれど、皆さん大体似たようなペルソナを描くかと思います。
だけどね。
このブログのペルソナは、実は小6の長女なのです。
ペルソナを観察してわかること
正確に言うと、将来彼女が家を建てるときにこのブログの存在を思い出してくれたら面白いかな、という思いで書いています。
何にせよ、我がブログの一番の熱狂的ファンはというと、小6の娘なのです。
ステイホーム中は、私がブログを書き終えるとすぐに自分のスマホからブックマークしている私のブログへアクセスしていました。
つまり、目の前にペルソナが存在し、自分のブログを読んでいる様子を観察できるわけです。
小6と言っても、普段から読書が大好きで分厚いハリーポッターの本を全巻読破(しかもすでに4週目)し、現在の愛読書は東野圭吾。

その彼女がスマホで私のブログを読んでいるところを観察していると、いくつか気付いたことがありました。
- 基本、常にスクロール
- たまに動きがゆっくりしたり上に戻ったり
- 途中棄権することもある
もちろん、彼女は家の建て方や子育てなんかに興味があるわけではありません。
では私の娘だけがこんなに落ち着きなく読んでいるのか?
きっと多くの人が、彼女と同じように『流し読み』をしているのではないでしょうか。
私は彼女を観察しながら娘が最後まで読もうとするためにはどうすればいいのかを考えました。
読まれる文章の書き方とは?
言いたいことを伝えるためには、まずは読んでみようと思われる文章にしなければいけません。
長女の途中棄権をなんとか踏みとどませるのです。
【文章の書き方テクニック①】結論がわかりやすい
『何かを知りたい』『これを読めば解決できるかも』と読み始めた時に、冒頭の『結論からいうと・・・』の一言でホッとした経験はないでしょうか?
つい文章をドラマチックにしたいと考え結論を先延ばしにしたくなってしまうのですが、多くの場合その目論見は空振りに終わります。

結論が意外だとしても、思っていた通りだったとしても、結論を確認した後にその理由を『答え合わせ』をしたくなるようです。
【文章の書き方テクニック②】書いてあることがわかりやすい
読んでいて全く内容が入っていかない文章ってありますよね。
漢字がやたらと多かったり専門用語ばかりだったり。
読み手は書き手の知識の多さを知りたいわけでなく、優しい言葉でわかりやすく説明していくれる文章を求めているのです。
娘が私のブログを読んでいると、たびたび質問してくることがあります。
そのたびに『そうか、この表現ではわかりづらいのか』と反省し、もっと簡単な表現にリライトしています。
11歳の子供がすべてを理解できれば、たいていの(この記事を必要としているであろう)大人も理解できると思うからです。
- 難しい言葉や表現
- あまり一般的ではない漢字
- 二字熟語や四字熟語
これらをあまり使わないようにしています。
こちらはヘーベルハウスで建築中のズブロッカ大佐のブログ。
建築経過の工程がとても分かりやすく、なぜこうするのか?といった親切な解説や考察が所々に書かれています。
一見難しいテーマでも、書き方を工夫すれば伝わりやすくなるという参考例のために掲載させていただきました。
文章がとてもなめらかで読みやすいので、へーベルを検討している人や建築中の方は必見です。
【文章の書き方テクニック③】視覚で読める文章
検索画面でなんとなく選んだブログをクリックしてみたら、改行も画像もほとんどない、ひたすら文字が並んだだけの記事・・・
パッと見でこのページはやめようと戻るボタンをクリックした経験はありませんか?
- 改行を使う
- 画像を入れる
- 文字の大きさや色を変化させる
など、初見で読んでみようという気を起させる工夫は必要です。

例えば文字がぎゅうぎゅうに詰め込まれた呪文のような文書。
これを完璧に覚えたら間違いなく、必ず、100%、億万長者になる、というものだったら多くの人が真剣に、一字一句読むでしょう。
愛の言葉がひたすら書き連なっているラブレター。
大切な人からの手紙だったら、何度も何度も繰り返す読むでしょう。
大すきな芸能人のことが赤裸々に書かれている秘密のブログ。
罪悪感を感じつつも、きっと読まずにはいられないでしょう。
けれど、これらの場合はどうでしょう?
- 怪しげな副業話
- 知らない人からの熱いラブレター
- 興味のない芸能人のブログ
なんとなく読んでみようという文章を、最後まで丁寧に読んでもらうというのはなかなか難しいことがわかっていただけると思います。
文章だけでは伝えづらいことは、写真やグラフなど見ただけで内容が理解できる画像を入れるようにしています。

こちらは積水ハウスの営業マン、フジモンさんのブログ。
大手ハウスメーカーの営業マンならではの美しい施工例画像の数々は、注文住宅を検討している人ならどれも目を引くはず。
フジモンさんもよく仰っていますが、視覚で見て楽しいブログに言葉はあまり重要ではないという参考例のために掲載させていただきました。
画像だけでなく、フジモンさんの熱い住宅論も『心地いい家』を建てたい施主に多くの知識とひらめきを与えてくれますよ。
伝わる文章の書き方とは?
初見で読んでみよう!と思ってもらうことができたとしたら、伝えたいことを伝えるために、他にはどんな事に気を付けるべきでしょうか?
長女の高速スクロールの手を止めるためにはどうすればいいのかを考えました。
【文章の書き方テクニック④】句点を少なくし、一文を短くする
一文があまりにも長いと、途中で訳が分からなくなって『結局何が言いたいの?』となるのは私や長女だけではないはず。
具体的には、一文に句点(『、』)を3つまでと決めています。
それ以上多くなるようでしたら、文章を二つに分けた方がグッと読みやすくなります。
基本的には、ゆっくり声に出して読んだ時に、息をするタイミングと同じ場所に句点をつけています。

【文章の書き方テクニック⑤】接続詞を使い過ぎない
句点と同じように、接続詞が多くなると文章の読解難易度が上がってしまいます。
ストレートで単純な文章の方がスッと頭に入っていきますよね。
特に、『~ですが』『~だけど』など前の文章を否定するような言葉が合間にいくつも入っていると、結局何が言いたいのかが伝わりづらくなります。
『ところが』『とはいえ』など、逆説の言葉はなるべく文章の初めに使い、接続詞自体も使い過ぎないよう気を付けています。
こちらはレオハウスのオーナーであるchelseaさんのブログです。
こちらのブログ、私の大好きなブログなのですが『~ですが』がすごく多く、一文一文も長めです。
私が意識している事の真逆のブログなのですが、読んでいると独特のリズムで癖になる、まぁなんとも不思議なブログなのです。
もちろん、書き方だけでなくchelseaさんの鋭い考察と人柄、たまに見せる奥様愛があるからこそ、ですけれど。
【文章の書き方テクニック⑥】主語をわかりやすく
SNSの世界でも、主語を読み違えたためのトラブルが多いと聞きます。
例えば、こちらの2つの文章の違いを見てください。
わたしは、帰ってからすぐに手を洗わなかった長女を注意した。
わたしは帰ってからすぐに、手を洗わなかった長女を注意した。
『帰ってからすぐに』にかかる主語が、この2つの文章では異なっている事がわかると思います。
このように、誤解を生んでしまうような文章の場合は句点を使ってわかりやすく読める工夫をしています。
【文章の書き方テクニック⑦】大事なことは箇条書き
冒頭にも書いたように、子供たちに対し『いかに私の言いたいことを低エネルギーで伝えるか』に尽力してきました。
例えば、私が出かけるときに伝言をしていくとします。
悪いんだけど、ママが仕事に行っている間に牛乳買ってきてほしいんだけど。
で、帰ってきたら外に干してる上履きを中に入れておいて。
もしも雨が降ってきたら窓閉めといてね。
よくある日常会話です。
けれど、残念ですがこの言い方では『お願いしていたこと』すべてをコンプリートさせるのは難しいです。

結論としては以下のように伝えるのが一番わかりやすいようです。
やってほしいこと3つ、お願いね。
1つめは牛乳
2つ目は上履き
3つ目は窓
まずは箇条書きで説明し、そのあとにサラッと内容を説明するくらいが丁度いいようです。
この際のポイントとしては
- いくつ項目があるのか数字で伝える
- 簡単でシンプルな箇条書き
- たくさん言い過ぎない
というわけで、我が家の大事な伝達事項と同様、ブログの中でも大事なことは箇条書きで書くことを心がけています。
【文章の書き方テクニック⑧】違和感のない文章を心がける
これは私が文章を書く上で特に意識している事でもあります。
私自身、違和感のある文章を読んでいると、脳内で言い換えたりしてしまい、モヤッとしてしまいます。
- ら抜き言葉にしない
- 回りくどい言い方をしない
- 同じ語尾を何度も続けない
特にこの3つは意識しています。
もしも文法が苦手な場合は、力を抜いて話し言葉で書いてみるのもいいかもしれません。
【文章の書き方テクニック⑨】主観ではなく事実を先に書く
先ほどご紹介したへーベルハウス施主のズブロッカ大佐。
彼の文章がうまいな、と感じる点がまさしくコレです。
まずは事実を先に書き、それについて自分はどう思うか、どう感じたかを書く。
特に施主ブログのようなジャンルだと、読者は『専門的な正しいこと』だけを知りたいわけではありません。
正しい知識を得た後に、『で、あなたはどう思ったの?』という部分がより興味深かったりするわけです。
主観(どう思ったか)ばかりのただの自己満足日記になっていないか?
事実だけの、つまらない広告のような記事になっていないか?
この辺のバランスに注意して記事を書いています。
【文章の書き方テクニック⑩】例え話を盛り込む
こちらも『伝える研究員』として日頃から気を付けている事です。
例えば、
長女が友人の何気ない一言に腹をたてて帰ってきたとします。
彼女は彼女の主観で怒っているわけですが、もしも友人の立場をほんの少しだけ想像できたとしたら。
そんなに腹をたてることもなかったな・・・と思えることってたくさんあります。
そんな時に役に立つのが『例えばね・・・』です。

怒られているときに、反発心いっぱいで私の話が耳に入らない時にも『例えば・・・』が効果的です。
どうして私が怒っているのかを例え話を使って、より具体的にイメージさせると、スッと言葉を受け入れてくれます。
『例えばね・・』と聞くと、人間は反射的に自分のことと置き換えて想像するのかもしれません。
ストレスにならない文章の書き方とは?
ここまで『言いたいことをいかに伝わりやすくするか』を書いてきましたが、一方的で乱暴な伝達は言葉の暴力になってしまうことがあります。
読み手が嫌な気持ちにならない文章を心がけるのは、例え読者がたった一人だとしても大切なことではないでしょうか。
そういう意味でも、私の場合ペルソナが長女というのは大きなプラスポイントになっています。

【文章の書き方テクニック⑪】援護と攻撃はいつでもセット
例え文章であっても、一方的な攻撃をされて不快に思わない人はいないでしょう。
私が常日頃から子供たちを相手に意識していることがあります。
私の母は教師だったのですが、地域でも有名な不良ばかりの中学に勤めていた時期がありました。
トイレの個室ドアを壊す、廊下をバイクで走り回るなど、まるで漫画にでてくるような問題児ばかり。
個人面談では親御さんに言いたいことがたくさんあります。
- もっと頑張ってほしいこと
- 改めてほしいこと
- 家庭で注意してほしいこと
決められた時間内にこれだけのことを伝えなくてはと、初めのうちは親御さんに一方的に話していたそうです。
けれど話せば話すほど親御さんは怒りわめき散らすばかり。
そこで、本当に伝えたいことは後回しにし、まずは生徒のことを褒めることにしたそうです。
- こんなことをしてくれて助かった
- こんな一面を見る事ができて頼もしかった
- こんなこと言っていてうれしかった
こんなセリフの後に『ここを直してくれたらもっといいんだけど・・・』と続くわけです。
すると、どの親御さんも素直に話を聞いてくれるようになったとか。
つまり、誰でも一方的に嫌なことを言われると耳を塞いでしまうんですよね。
けれど、自分を認めてくれたうえでの一言ならば、スッと受け入れてくれるかもしれない。
文章を書く上でも、子育てでも、相手を指摘する時にはいいところもセットで伝えるようにしています。

【文章の書き方テクニック⑫】あまりにも丁寧な言葉で書かない
何年も前の話ですが、初めてフリマサイトを利用した時のことです。
当時、事務方の会社員として働いていて、企業の担当者とビジネスメールを一日に何通もやりとりしていました。
ビジネスメールなので、当然、丁寧で謙遜した文面になります。
それが、文章上でやりとりする際の正しいマナーだと考えていました。
確か、子供服を購入してもらったのですが、その際のやり取りでも『丁寧』な文面を心がけました。
ところが取引が終わってみると
- メールの書き方が見下してる
- 気取った言い回し
こんな風に評価されてしまったんですね。
これはとっても衝撃でした。
必要以上に丁寧な文章は人を嫌な気分にさせることがあるのか、と何度も自分が送ったメールを読み返しました。
それ以来、媒体や内容などに合わせ『丁寧さ』を加減するようにしています。
【文章の書き方テクニック⑬】正しい情報を書く
記事やネットニュースを読んでいて、ちょっとした間違いに気が付いてしまい、内容が頭に入っていかないという経験を何度かしています。
もちろん、正しいことを書くというのは情報を発信している以上当たり前のことなのですが、『伝わりやすさ』という意味でも大切なことです。
私の場合、ペルソナは長女ですからなおのこと『正しいことを伝えたい』という気持ちが強いです。
そのため、ネットや新聞、本などで調べながらひとつの記事に8時間から12時間ほどかけることも多々あります。

以前、ある有名なライターさんとお話しさせてもらう機会があったのですが、その方は1記事仕上げるのに1週間かかることもあるそうです。
【文章の書き方テクニック⑭】内容にあったタイトルにする
ブログでいうとテーマやタイトルでしょうか。
パッと見て、何について書いているのかわかりやすい、という文章はとても親切です。
とにかくPV数を稼ぎたいために、過激なタイトルの割に結論が曖昧、なんて記事もよくあります。
ガッカリしますよね、これ。
裏切られた気持ちになったりします。
最後の〆の文章と、タイトルがきちんと同じ内容になっているのかを毎回確認するようにしています。
自分らしい文章の書き方とは?
思わず読んでみたくなる、言いたいことが伝わる文章に『自分らしさ』が追加できれば、さらに人の心を掴めるような素敵な文章になりそうです。
先ほどご紹介したchelseaさんのブログを是非読んでいただきたいです。
その点、私はまだまだ未熟ものですが、日頃自分なりに意識していることを書いてみます。
【文章の書き方テクニック⑮】漢字、ひらがな、カタカナを使い分ける
文章を書くときに、言葉や文字の持つ雰囲気というものを意識するようにしています。
例えば『こども』という字を書くときにはいくつか表記の仕方があります。
- こども
- 子ども
- 子供
- コドモ
人によってとらえ方に若干の違いがあるかもしれませんが、内容やテーマに合わせて表記の仕方を変えています。
-
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例えばこのようにまじめなテーマを扱っていると、『子供』と書く方がしっくりくる気がします。
-
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こんな記事だと『こども』と書くと、ふんわりした日常の雰囲気が伝わりやすい気がします。
【文章の書き方テクニック⑯】実体験を書く
当たり前のようなことが書かれていても、書き手の実体験が添えてあると、途端に人間味が増して興味がわくことがあります。
施主ブログならば実際に家を建てたということ以外にも、土地を探したり、メーカーの担当者とのやりとりや、自分自身が悩んだことさえも実体験です。
自分が体験したことを自分の言葉で伝える、ということがきっと誰かの役に立つはずという思いでパソコンに向かっています。

文章の書き方よりも大事な事
私は文章を書くことが好きです。
また、誰かが書いた文章を読むことも好きです。
正直に言って、ここまで書いたことは文章を書くことが得意な方ならば、特に意識せずともやっていることかもしれません。
文法的に正しく美しい文章を書けば、人の心に届くような文章になるのか?
きっとその答えはNOだと思います。
SNSの炎上現場でもたびたび感じますが、頭の中で考えていることをそのまま文章にすることって難しいです。
自分が書いたことが、相手によっては思いもしないような内容に受け止められてしまう事もあります。
文章を書くときに一番大事なことは、文章の書き方を極めることではなく、読んでいる人に思いを馳せることではないでしょうか。
どんなことが知りたいのか、どんなことを伝えたいのか。
読んでいる人の顔を思い浮かべながら、今日も私はパソコンに向かいます。