コンセントや配線、その周りにまとわりつく埃が生活感を醸し出す
家づくりをするときに、どうしても叶えたかったことの一つが生活感のない家をつくる事でした。
見せる収納やナチュラルな雰囲気の家ではなく、ホテルのようなプロっぽい家を目指しました。
そこで、家づくり中はハウスメーカーを決めた後も、いろいろなモデルルームへ行って『生活感のない家』の研究をしました。
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生活感のない家を目指して我が家が実際に工夫した中でも、電化製品や設備に関することを今日はご紹介します。
- 自分も生活感のない家を目指したい
- 生活感がない家ってどんな家?
- ホテルライクな生活に憧れている
こんな人に読んでももらいたい記事です。
生活感のない家ってどんな家?
生活感のない家のポイントは収納と電化製品とインテリアのセンス
色々なモデルルームへ通い、気づいたことを書き留めた当時のメモを一部紹介してみます。
生活感のない家とは
- 物が少なく余白が多い
- 見せる収納と隠す収納のバランスが絶妙
- 置いてある雑貨がどれもスタイリッシュ
- 生活用品が見えない(ティッシュやゴミ箱など)
- 適当に妥協して買い揃えたようなものがない
- 電化製品の主張が弱い
- 機能よりもデザイン重視
- コード類が見えない
- 色のバランスがいい
- 清潔である
- 設備が最先端
散らかっている家よりも片付いている家のほうが、当然生活感を感じにくいです。
家の中がおしゃれなもので溢れかえっていて、逆に生活感を感じないというお宅もありますけど、上級テクニックが必要です。
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片付いて見える家なら、収納計画で十分カバーできると感じたので、家づくりの中で特に力を入れました。
部屋のテイストにあった電化製品でないと悪目立ちする
収納は間取りを決めるときにしっかり収納計画を練ればOK
インテリアのセンスは、勉強して磨いていくとして。
問題は電化製品や設備です。
タンザニアへ家族で旅行した時に泊まったホテルです。
室内の装飾は自然な素材でできており、物も少ないです。
テレビや洗濯機などの家電も置いていません。
それなのに、扇風機が1台あるだけで生活感がグッと増しているという一例です。
自然素材が多い室内だからこそ、無機質な電化製品が悪目立ちしています。
電化製品のデザインよりも機能を重視すると悪目立ちする
外国のおしゃれなランドリールームなんて見てると、ドラム式洗濯機ってスタイリッシュで憧れます。
けれど洗浄力は縦置きの洗濯機のほうがいいとも聞きます。
また、我が家のように大家族だと、容量の大きな洗濯機じゃないと家事の手間が増えます。
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となると、デザインよりも機能を重視せざるを得ません。
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先ほどの自分で書いたメモを持ち出すとするならば
機能よりもデザイン重視
これにまず反してますよね。
機能とデザインが反比例しがちなところも悩ましいです。
適当に妥協して買い揃えたようなものがない
これも半分当てはまってしまいます。
適当に買ったわけではないけど、妥協している買っている電化製品があります。
また、火災報知器や給気口など、どうしても設置しなくてはいけないものもあります。
電化製品の主張が弱い
我が家のように家族が多いと、洗濯機はどうしても大型になってしまいます。
また、料理にこだわろうと思えばデザインがバラバラな調理機器もどんどん増えていきます。
視界の中に電化製品の割合が増えると、電化製品の主張もその分大きくなりますね。
生活感のない家にするなら電化製品周りにも注意
モデルルームの電化製品って、ただそこに置いてあるだけってこと、よくあると思います。
例えば冷蔵庫。
格好いいオーダーメイド風の冷蔵庫。
つい、扉を開けたくなっちゃうんですよね。
なぜか中には偽物のフルーツなんかが入っていたりします。
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電化製品は電源を入れていると静電気が発生します。
で、ほこりを引き寄せる引き寄せる。
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- 無駄に長いコード
- たこ足コンセント
- コンセントに纏わりつく埃
モデルルームには電化製品が置いてあってもこれらのものがありません。
その無機質な感じが、生活感のなさを一層引き立てています。
生活感のない家を目指すために電化製品や設備関連で気を付けるべきこと
実際に家を建てるときに電化製品や設備に関して決めたマイルールを紹介します。
内容は、ここまで書いてきたことのまとめになります。
電化製品や設備を選ぶときに気を付けること
- 室内のインテリアテイストになじむ電化製品を選ぶ
- 機能よりもデザインを重視する
- それらができないなら、電化製品を隠す
- 電化製品のコードも隠す
実際の暮らしを快適にしたり、家計のことを考えるのならば、3番目と4番目が現実的です。
では、実際に我が家で生活感のない家にするために工夫したことを書いていきます。
生活感のない家にするためにできる工夫
テレビを壁掛けにする
テレビの裏側って、美しくないんですもの。
コードがいっぱいついていたり、そこに埃が溜まっていたり。
だから、テレビはどうしても壁にかけたかったんです。
テレビを壁掛けにするということは、必ず壁の下地に補強が必要になります。
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ただ、テレビの壁掛けにデメリットもあるので注意が必要です。
壁掛けテレビのデメリット
- 一度設置したらテレビの位置を変えることができない
- テレビの向きを変えることができない
- 配線が丸見えになってしまう
- DVDデッキやチューナーを置く場所がない
- 買い替えの時に設置がスムーズにいくか心配
一度設置したらテレビの位置を変えることができない
我が家の場合、西日が干渉するような場所にテレビがあるので、夕方の時間は画面が反射して見づらくなります。
設置する場所は間取り的にこの位置がベストだったので、バーチカルブラインドの畳みかたなどもっとよく検討すべきだったと思っています。
テレビの向きを変えることができない
我が家のような設置場所だと、ダイニングチェアに座ったときにテレビの向きが変えられれば見やすくなるのに、と思う時があります。
とはいえ、食事中はテレビを見ないと決めてしまえば、まあこれはこれでいいかとも思います。
我が家はメーカーの純正品の金具を使っていますが、それ以外に便利なものを見つけたので貼っておきます。
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これこそ、我が家のようなリビングの間取りにピッタリの金具です。
部屋の中央にテレビを設置したい人は要チェックです。
60~80インチの大きなテレビに対応した壁掛け金具。
角度が上下に15度ずつ動くので、我が家のように西日で見づらいなんてときにも良さそうです。
40インチまでの小型テレビ対応金具。
上下だけでなく左右も30度ずつ動きます。
リビングでもダイニングでも見たいという人におすすめな金具です。
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テレビの向きを変えることで、勉強しているところから見えなくするようにもできますね。
配線が丸見えになってしまう
家づくり中にしっかり準備しておけば配線は隠すことが可能です。
我が家の場合は、テレビを掛ける壁の厚さを少しだけ厚くして、壁の中に配線を通すホースのようなものを入れています。
このホースの先がどこへ繋がっているかというと、こちらです。
テレビの丁度真下に位置するテレビボードの中です。
チューナーが置いてある場所にホースの出口があり、配線類がここから出てくるようになっています。
ちょっと見づらいですが、コンセントが刺さっている部分の左側です。
黒いマル枠の中からコードが出てきています。
DVDデッキやチューナーを置く場所がない
チューナーは上に書いたように、テレビボードに直接コンセントを通しています。
このウーハーの用にチューナーとは別のAV機器については、テレビボードの天板に穴をあけ、電源を入れられるようにしています。
当然、テレビボードの天板はフラットではなくなってしまうのですが、あまり目立たないようデザインしてもらったので満足しています。
ちなみにこのテレビボードはキッチンをオーダーしたキッチンハウスさんに作ってもらいました。
ちょうど、ダイニングテーブルプレゼントというラッキーなキャンペーンをしていたので、すべて同じ面材で作ってもらいました。
テレビを壁掛けにしてコード類を隠したい場合、このように造作で何かしら工夫をしないと、デッキ類を置く場所がなくなってしまいます。
他の方のWEB内覧会では、壁の裏側に納戸などを作ってデッキ類を置いておく、というアイディアをよく見かけます。
我が家の寝室は、いろいろと検討しましたがDVDデッキを置く場所がなかったので、テレビのみ置いています。
結果的には、夫婦ともに秒速で寝付いてしまうので、DVDが見られなくても全然大丈夫でした。
あえてDVDをつけなかったプラスポイントを挙げてみるとすれば
- リビングでDVDを見るから家族間のコミュニケーションが増える
- テレビボードを置く必要がないので部屋を広々使える
こんなところでしょうか。
とはいえ、念のため、将来的にやっぱり寝室で映画をみたい!となったときのために便利なものをブックマークしておいたので貼っておきます。
壁掛けにできちゃうAVラックです。
最小限のスペースでOKだし、デザイン的にもシンプルですっきりしています。
どうしてもDVDデッキを置くスペースがないという場合には、検討してみてもいいかもしれません。
買い替えの時に設置がスムーズにいくか心配
これはまだ現在進行中の心配事でもあります。
テレビは家づくり中に何を買うか決め、購入も済ませていました。
なので、引き渡しの時にはすでにテレビは壁に設置されていました。
今思うと、設置するときに取り付け方をきちんと見ておけばよかったかなと後悔しています。
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テレビの壁掛けすることに当たっては、購入するソファーも決め、高さを綿密に話し合いました。
- テレビを買い替えた時
- ソファーを買い替えた時
それぞれ、ソファーからの見え方が変わってしまうかなという心配もあります。
洗濯機を隠す
洗濯機は画像右側のクローゼットの中に入っています。
ちょっと昔の画像ですが、洗濯機の位置はこんな感じ。
大家族にも安心の大容量で洗浄力が高い洗濯機でも、クローゼットに入れてしまえば存在感ゼロです。
湿気が少し心配だったので、隣接しているトイレへ空気が抜けるよう設計してもらいました。
生活感のない洗面所は使っていてとても気持ちいいです。
泊まりに来た友人にも評判なスペースになりました。
冷蔵庫がリビングから丸見えにならないようにする
3階LDKの間取り図です。
本当は、冷蔵庫をパントリーの中へ入れてしまいたかったのですが、私以外の家族が使う時に不便になりそうなので断念しました。
その代わり、冷蔵庫の向きと位置に配慮しました。
オープンな空間ですが、なるべく冷蔵庫の存在感を消すことができたと思っています。
必ず設置しなくてはいけない設備の存在感を消す
火災報知器や給気口のデザインを確認する
「火災報知器はどのようなものがつくんですか?」と設計のS氏に確認したところ、丸いデザインのものを提示されました。
ちょうどこんな感じですね。
我が家が採用したコンセントは神保電器のNKシリーズです。
このカクカクしたシャープなデザインが気に入っていたので、火災報知器の丸いフォルムがどうしても嫌でした。
色々と探して見つけたものがこちらの火災報知器です。
私が家を建ててもらったハウスメーカーでは、特に要望がなければ勝手にどの火災報知器を使うかが決められていました。
そのデザインが、私のイメージとはかけ離れていたので確認しておいてよかったです。
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火災報知器と給気口の取付位置を確認する
火災報知器を変更したら、平面図に書かれている給気口も気になりだしてしまいました。
こちらも、四角くてシンプルなものを探して天井に埋め込んでもらいました。
これも、何も言わなければ丸い給気口が、ベランダへ通じる大窓(リビングの見せ場ですよ!)の隣の壁に突如として設置されることになっていました。
給排気口はその場所が性能に関わります。
けれど基本的に窓を全開にして暮らすのが大好きなので、役割どうこうよりは、目立たないところに設置できてよかったと思っています。
生活感のない家を目指すのなら、せめてどんなものが付くのか確認してもいいかもしれませんね。
バーチカルブラインドのレールを埋め込みにする
窓回りをすっきりさせたかったので、バーチカルブラインドのレールは埋め込みにしてもらいました。
余計な凸凹がなくてすごく気に入っています。
ハウスメーカーのインテリアコーディネーターの方が言うには、バーチカルブラインドの埋め込みは結構難しいということです。
角のおさまりもきれいです。
ブラインドを閉めているときも、一枚の壁のようになって美しいです。
生活感のない家を目指すのなら、小さいこだわりを積み重ねていくことが大切だと感じています。
エアコンを埋め込みにする
エアコンは天井に埋め込みました。
実はこれが一番やりたかったことで、やってよかったことでもあります。
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エアコンと天井の間の妙な隙間も気になるし、壁から出っ張りすぎて存在感がありすぎる。
格子で隠すとか、いろいろ案はあったんですけど、シンプルに天井に埋め込んで正解でした。
しかも、一般的な家庭用エアコンよりも馬力があるので、ハイパワーで涼しくなったり暖かくなったりします。
設定温度を極端に涼しくしたり高くしたりしなくて済むので、節電にもなっているんじゃないかなと思います。
特に我が家は3階建てで3階リビング。
屋根の断熱材には相当気を使ったつもりですが、それでも高馬力なエアコンにしておいてよかったと思っています。
以上、我が家が生活感のない家を目指すべく実際に工夫した点です。
キッチンの生活感を消す方法についてはこちらの記事に紹介しています。
よかったらご覧ください。