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【注文住宅】失敗も後悔もしたくない!将来不満になる事を知って間取り作りに活かそう

【注文住宅】失敗も後悔もしたくない!数十年後に不満になる事を知って間取り作りに活かそう

せっかく注文住宅を建てるのなら、失敗も後悔もしたくありませんよね。

私もそう思いながら家づくりをしました。

ところが住んでみると、些細なことでちょっと失敗だったかな、というところが出てくるわけです。

たいていのことは生活の工夫で何とか乗り越えられるのですが、もしもこの先数十年、ずっと後悔し続けるような大失敗だったら?!

せっかく注文住宅を建てたのに悲しすぎます

では、実際に長期間住み続けているとどんなところに不満を持つのか、今日はこの辺を掘り下げていきます。

数十年たっても、愛着のある大好きな家で暮らしたいですよね。

高齢者の多くの人が不満に思っているところを、今のうちから意識して家づくりをすれば、きっとそんな家ができると思うのです。

注文住宅で失敗も後悔もしたくないならステップフロアはやめるべき

注文住宅で失敗も後悔もしたくないならステップフロアはやめるべき

国土交通省による住生活総合調査(平成30年)に住宅の不満に関するアンケートがあったのでまとめてみました。

この調査の回答者の年齢からどうぞ。

回答を集計した世帯の家計を主に支える者(世帯主)の年齢

出典:住生活総合調査

回答を集計した世帯の家計を主に支える者(世帯主)の年齢です。

なぜか65歳から74歳までが断トツで多い。

50歳から64歳までだけ5歳刻みで、ほかを10歳で刻んだ理由は不明ですが、回答者はわりと年齢層が高めということでしょうか。

今回の『長く住み続けたらどんな不満が出るか?』というテーマにぴったりな調査です。

この回答者さんたちが答えた現在住んでいる住宅の不満をさっそく見てみましょう

現在住んでいる住宅の不満

出典:住生活総合調査

一番不満なことは高齢者への配慮がないこと

平成20年、25年、30年それぞれで第一位の殿堂入りな不満は『高齢者への配慮』でした。

平成30年の調査で高齢者への配慮に対して不満を持っている人の割合は全体の47.2%です。

確かに、住宅を建てるときは30代~40代が多いから、老後の配慮はあまりしてないかも。

では高齢者への配慮とは具体的にどんなことを指すのでしょうか。

住宅の様々な性能をわかりやすく表す方法として『住宅性能表示制度』というものがあります。

住宅性能表示項目の一つの高齢者等配慮対策等級では高齢者等への配慮として次の二つのことに対する工夫を評価の対象としています。

  • 移動時の安全性の確保
  • 介助のしやすさ

 移動時の安全性を確保する工夫

高齢者等配慮対策等級では移動時の安全性に関して次の対策について評価しています。

  • 垂直移動の負担を減らすための対策
  • 水平移動の負担を減らすための対策
  • 脱衣、入浴などの姿勢変化の負担を軽減するための対策
  • 転落事故を軽減するための対策

引用:住宅性能評価・表示協会

家を建てるときに採用できそうな具体例をあげてみます。

  • 廊下は車いすが通れる幅を確保する
  • 階段の勾配を緩やかにする
  • 段差のない間取りにする
  • 玄関など段差がある場所には手摺をつける
  • トイレや脱衣所、浴室に手摺をつける
  • 将来手摺を付けることになりそうな壁には下地を入れておく
  • 玄関から道路まで車いすが通れるアプローチにする
  • 寝室の近くにトイレを設ける
  • エレベーターを採用する
  • 浴槽をまたぐときに負担の少ないものを選ぶ
転倒による骨折が原因で寝たきりになる人が多いそうです。

 

介助をしやすい工夫

高齢者等配慮対策等級では介助をしやすくするための対策として次の基準で評価しています。

  • 介助式車いすでの通行を容易にするための対策
  • 浴室、寝室、便所での介助を容易にするための対策

引用:住宅性能評価・表示協会

家を建てるときに採用できそうな具体例をあげてみます。

  • 家の中に段差を作らない
  • 脱衣所や洗面所などは車いすが回転できるスペースを確保する
  • リビングの隣に部屋を作る
  • お風呂は1坪以上にする
おしゃれなスキップフロアの間取りは数十年たったら後悔することになるかも

老後を意識した間取りについては以下の記事にも書いているのでぜひご覧ください。

 

注文住宅で失敗も後悔もしたくなければプライバシーを意識した間取りにしよう

注文住宅で失敗も後悔もしたくなければプライバシーを意識した間取りにしよう

住宅の性能には満足している人が多い

住生活総合調査の結果のうち、住宅の性能に関する回答をまとめてみました。

住宅の性能に関する回答

出典:住生活総合調査

※遮音性は「外部からの騒音に対する遮音性」と「上下階や隣戸の生活音などに対する遮音性」を統合したものをさしています

断熱性、省エネ性、換気の良さに対する不満率は、平成20年から比べると大幅に減っているのがわかります。

  • 断熱性は平成20年より7.7%減少
  • 省エネ性は平成20年より16.7%減少
  • 換気の良さは12.5%減少

平成21年から適用が開始された住宅瑕疵担保履行法によって、この10年間のうちに住宅の質が大きく向上しているのかもしれません。

住宅瑕疵担保履行法については以下の記事で説明しています。

遮音性の不満率が上がっているのは、最近の住宅が高気密というのも関係があるかも?

 

プライバシーと遮音性は不満率が増加

多くの項目で平成20年より平成30年のほうが不満率が減少する中で、唯一増加の傾向を見せた項目が2つありました。

プライバシーの確保と遮音性です。

プライバシーの確保と遮音性

出典:住生活総合調査

プライバシーの確保が増加した原因を考えてみました。

  • 平成25年時よりもプライバシーを重視するようになった
  • 住宅の窓が大きくなったり、数が増えた
  • 二世帯住宅が増えた
  • 開放的な間取りが増えた
  • 敷地が狭く窓が道路に面している

こんなところでしょうか。

子育て世帯と高齢世帯では住宅に求めるものが違う

住生活総合調査では子育て世帯が考える住宅及び居住環境に関して重要と思う項目というアンケートもありました。

ここでいう子育て世帯、とは一人目の子供が17歳以下の家庭です。

注文住宅を建てる世帯はちょうどこのくらいの世帯ですね。

注文住宅の施主が重視するポイントともいえるかもしれません。

まずは住居環境に関して重要と思う項目からどうぞ。

住居環境に関して重要と思う項目

 

出典:住生活総合調査

子育て世帯が全世帯よりもより重要と考える項目は以下の通りです。

  • 子供の遊び場、子育て支援サービス(全世帯よりも9.7%増加)
  • 近隣の人やコミュニティとの関わり(全世帯よりも5.7%増加)
  • 道路の歩行時の安全性(全世帯よりも5.2%増加)
私も4人の子供の母なので、納得できる結果です。

土地の探し方については以下の記事でも詳しく解説していますので参考にどうぞ。

つぎに、子育て世帯が住宅に関して重要だと思う項目について。

子育て世帯が住宅に関して重要だと思う項目

出典:住生活総合調査

子育て世帯は全世帯よりも重要だと考えている項目は以下の通りです。

  • 地震時の安全性(全世帯よりも4.0%増加)
  • 日当たり(全世帯よりも2.9%増加)
  • 維持管理のしやすさ(全世帯よりも2.7%増加)
  • 台風時の安全性(全世帯よりも1.9%増加)
こちらも納得の結果。小さい子供がいると日当たりや安全性にはこだわりたいです。

反対に、子育て世帯が全世帯よりも重要だと考えている人の割合が少ない項目は以下の通りです。

  • 遮音性(全世帯よりも9.1%減少)
  • 水回りの広さ、使い勝手(全世帯よりも4.7%減少)
  • 広さや間取り(全世帯よりも4.0%減少)
  • プライバシーの確保(全世帯よりも3.6%減少)

住宅の個別要素に対する不満率が増加していた遮音性とプライバシーの確保が、全世帯よりも少ないという結果になっています。

子育て中は重要視していなかった『遮音性』と『プライバシーの確保』が、数十年後に不満に変わるということがわかります。

また、子育て世帯で重要視している『日当たりの良さ』も、『プライバシーの確保』に対する不満率の増加と関係がありそうです。

プライバシーを重視した間取りを意識すると後悔が少なくなるかも。

 

注文住宅で失敗も後悔もしたくないなら、将来リフォームする時の課題を知っておこう

注文住宅で失敗も後悔もしたくないなら、将来リフォームする時の課題を知っておこう

将来のリフォームは、不満を解消することが目的ではない

住宅の個別要素に対する不満率のグラフを再掲してみます。

住宅の個別要素に対する不満率

出典:住生活総合調査

平成30年の不満率の高い個別要素を、高い順から3つあげます。

  1. 高齢者への配慮(47.2%)
  2. 地震時の安全性(43.6%)
  3. 遮音性(42.9%)

では今後5年以内にリフォームをしたいと思っている世帯が考えている工事内容はどういうものでしょうか?
今後5年以内にリフォームをしたいと思っている世帯が考えている工事内容

出典:住生活総合調査

47%の人が高齢者への配慮に不満を持っているのに、バリアフリー化を考えている人は24%だけとは。

ここでいう外装・内装の更新・改善とはどのようなものが当てはまるのでしょうか。

例をあげてみます。

  • 外壁の塗り替え、貼り替え
  • 壁紙やフローリングの上貼りや貼り替え
  • 窓、扉などの建具の取り換えや補修

不満率の高い個別要素とは全く関係のないものばかりです。

実際にリフォームする内容は、不満を解消する目的ではないってこと?

不満を解消するというよりも、『修繕する必要がある場所からリフォームする』というのが現実のようです。

次に紹介するアンケートの結果にもこの根拠が表れています。

 

リフォームをしたくてもできない事情がある

今後5年以内にリフォームの意向があるという世帯に対して、課題となっている項目をアンケートした結果がこちらです。

課題となっている項目

出典:住生活総合調査

半数以上の人がリフォーム資金や収入の不足を課題としています。

確かに、数十年後にリフォーム費用を捻出できるか不安があります。

また、住宅に住んで生活しているのですから、リフォームするタイミングを決めるのも難しいかもしれません。

 

注文住宅で失敗も後悔もしたくないのなら、将来不満になる事を想定して間取りに活かそう

注文住宅で失敗も後悔もしたくないのなら、老後の生活も想定しておこう

これまでの調査結果をまとめます。

  • 老後は高齢者特有の安全や快適性に関することを住宅に求める人が多い
  • 資金的な課題により、必要なことからリフォームするのが現実
  • 遮音性やプライバシーは将来不満になる可能性がある

ということは、これらのことを注文住宅を建てるときに先に備えておけば、将来の不満や不安が少しでも減るかもしれません。

具体的に家づくりに活かせることを挙げてみます。

高齢者に対する配慮

  • 廊下は車いすが通れる幅を確保する
  • 階段の勾配を緩やかにする
  • 段差のない間取りにする
  • 玄関など段差がある場所には手摺をつける
  • トイレや脱衣所、浴室に手摺をつける
  • 将来手摺を付けることになりそうな壁には下地を入れておく
  • 玄関から道路まで車いすが通れるアプローチにする
  • 寝室の近くにトイレを設ける
  • エレベーターを採用する
  • 浴槽をまたぐときに負担の少ないものを選ぶ
  • 脱衣所や洗面所などは車いすが回転できるスペースを確保する
  • リビングの隣に部屋を作る
  • お風呂は1坪以上にする
家づくりをする時点で老後の暮らしを想定しておくことが大切ですね。

 

プライバシーに対する配慮

  • 窓の位置をよく考慮する
  • 植栽をうまく活用する
  • 中庭を作る
  • バルコニーの塀を高くする
  • 交通の量多い道路に面した土地に建てない
  • ハイサイドサッシを採用する
我が家もプライバシーを重視した家づくりをしました。

 

遮音性に対する配慮

  • 交通量の多い道路に面した土地に建てない
  • ハウスメーカーの遮音性に関する性能を確認する
  • ハウスメーカーの断熱性に関する性能を確認する
  • ハウスメーカーの気密性に関する性能を確認する
  • 適切な場所にドアをつける
  • 過度に開放的な間取りにしない
人気のリビング階段は、上の階にリビングの声が響くと不満に思っている人もいるようです。

ハウスメーカーの性能をこちらの記事で比較しているのでぜひ参考にしてください。

 

リフォームに対する配慮

  • 家のメンテナンスにかかる具体的な費用を想定しておく
  • なるべくリフォームが必要にならないように家を大切にする

家のメンテナンスに関する費用は次の記事で簡単に説明しています。

また、火災保険でリフォーム費用をまかなうことができます。

こちらも頭に入れて、加入する保険を検討することをおすすめします。

 

 





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