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家を建てよう 間取り

【3階建ての11のデメリット】我が家はこうして解消しました

3階建てを検討中だけれど、3階建てってなんとなくデメリットがたくさんありそう・・・

そんな不安を胸にこの記事にたどり着いてくださったあなたに朗報です。

3階建てって素晴らしいです!

とはいえ、3階建ての家にももちろんデメリットがあります。

(平屋や2階建てにもデメリットはありますよね?)

計画段階でデメリットになりそうな部分をしっかり把握し、対策しておけばきっと素晴らしい暮らしが待っています。

6年間3階建ての家に暮らしている私が実際に感じている3階建てのデメリットになりがちなところと、その対策について解説します。

この記事を読んでもらいたい人

  • 3階建てを検討中だけれど、3階建ての暮らしのイメージがわかない
  • 本当は2階建てがいいのにやむなく3階建てになりそう
  • 3階建てを建てることが決まったからデメリットについて知っておきたい
  • 3階建てって本当に大丈夫なの?不安しかない

まずは3階建てのデメリットをネガティブにとらえるのをやめよう!

3階建てにネガティブなイメージを持っていませんか?

例えば

  • 広い土地が買えないから、狭い土地に3階建てを建てて必要な部屋数を確保したい
  • 土地が狭すぎて2階建てではリビングが狭くなってしまいそう

こんな理由から3階建てを検討している方が多いのではないでしょうか?

でも実は、2階建てに住んでいる人よりも3階建てに住んでいる人のほうが入居後の満足度が高いというデータがあるのです。

(参照:(株)住環境研究所「実現したい暮らしニーズ」調査(2017年)より)

3階建てと2階建ての入居者に、入居後の満足度について調査した結果によると

  • 住まいの広さ
  • プライバシー確保
  • 収納スペース
  • 外回りの計画
  • 住まいからの眺め

2階建ての回答者よりもかなりポイントが高くなっています。

つまりこれらの希望を叶えるためには、2階建てよりも3階建てを建てたほうがいいという事になります。

また、住まいの総合満足度も2階建て回答者よりも0.4ポイント高いという結果になっています。

デメリットをしっかり解消することができれば、3階建のメリットって実はとても多いのです。

 

3階建てのデメリット①地震時の揺れが心配

日本は地震が多いですから不安な方も多いかと思います。

我が家の場合でいうと、工法は木質パネル構法の3階建てになります。

構造原理的には2×4(ツーバイフォー)構法と同じような仕組みになります。

ここでは難しい話は割愛しますが、大手ハウスメーカーだとミサワホームやスウェーデンハウスが木質パネル構法を採用しています。

私が今まで自宅で経験した地震の中で一番大きかったのが震度4になります。

我が家は3階がリビングのため、確かに体感的な揺れとしては大きなほうかもしれません。

意外と知られていない、2階建て住宅の大きすぎるデメリット

実は木造2階建て住宅の場合、建築確認申請の際に構造計算書が必要ないのです。

これは建築基準法第20条第1項四号に特例として免除されると書かれています。

建築確認申請とは

家を建てる場合、建築基準法や各種法令にならって計画・工事する必要があります。。

役所に各種書類や図面(確認申請書類)を提出し、許可をもらわなければ建築することができません。

この書類や図面を提出することを確認申請といい、許可が下りると確認済証を発行してもらえます。

住宅ローンを利用したり家の売買をするときは確認済証が必要になります。

木造2階建て住宅等の四号建築は構造計算が義務づけられていないだけで無く、耐震性などの構造耐力に関わる仕様規定を満たしているかの検討書や図面も確認申請に提出を求められず、本当に法律に適合しているのかすら誰にもチェックされないのが現状です。

(引用:木造専門の構造設計事務所 i-木構より)

構造計算には時間だけでなく費用もかかります。

義務づけられていない構造計算をわざわざするよりも、家の耐震性能を上げようというのが現在の主流のようです。

木造3階建ての場合は建築確認が厳しい

いっぽう木造3階建てはというと建築基準法第20条により、構造計算を行う義務があると明記されています。

木造2階建ての場合は、構造の安全性を検証しなさいとだけ定められていました。

しかし3階建てに関しては、確認申請書に構造計算書の添付が必要になるのです。

地震の揺れが心配というデメリットはこうして解消

物理的に家自体は多少揺れるかもしれませんが、構造計算された家に安心して暮らしています。

 

3階建てのデメリット②階段の昇り降りが大変

これはひょっとすると3階建ての最大のデメリットかもしれません。

これに関しては以下の方法でデメリットを解消しています。

一日のなかで階段を昇り降りする回数はそんなに多くない

我が家の例で言うと、

  • 朝起きて寝室(2階)からリビング(3階)へ行くとき
  • 会社や学校に行くときと帰ってきたとき
  • 洗濯機(1階)から洗濯物をとって干すとき(2階)
  • 掃除機をかけるとき
  • 郵便物を受け取るとき
  • お風呂(1階)入るとき

これに何か物を取りに行ったりするのに数回加算されるくらいでしょうか。

効率よく家事をこなせるように工夫する

なるべく家の中で無駄な動きが無いよう効率よく家事をこなすようにしています。

例えば、

  1. お風呂に入ったら翌朝分の洗濯(1階脱衣所)のタイマーをセット
  2. 翌朝、3階から順に掃除機をかける
  3. 1階まで行ったら風呂掃除
  4. そのまま洗濯物を洗濯機から取り出す
  5. 飲み物やペーパー類の補充など(1階シューズクローク)
  6. 2階のベランダに干す
  7. 3階のリビング収納に掃除機を戻す

こんな感じで一気に用事を済ませてしまいます。

帰宅したときも、3階のリビングに行く前に洗濯物を取り入れてしまいます。

慣れてしまえば簡単なことですし、家事が効率的にこなせるので逆に隙間時間が増えました。

行動メモを書いて動線に無駄がない間取りを目指す

上のふたつに関しては「意識的」なデメリット解消方法になります。

このためにはもちろん、間取りを十分に検討する必要があります。

家族一人一人の動線をきちんと考えて間取りを考えることが大切です。

そのために私が設計段階でもっとも力を入れた作業は家族全員の行動メモを書くこと。

行動メモの詳しい書き方は別記事に書いているので参考にしてみてください。

この記事は収納スペースについて書いていますが、動線を理解するという意味ではこの作業が一番有効です。

 ホームエレベーターを採用する

あれこれ書きましたが、これが一番の解消法です。

実際は自分の足で昇り降りする方が早いので、階段を使うことのほうが多いです。

けれど将来的なことを考えると、思い切って採用して本当に良かったと思っています。

ホームエレベーターに関しても別記事で詳しく紹介していますので参考にしてください。

(参照:(株)住環境研究所「実現したい暮らしニーズ」調査(2017年)より)

右側のグラフ「採用してよかった仕様・設備」では太陽光発電についてエレベーターが2位にランクインしています。

床暖房や全面大開口(大きな窓)、長期間メンテナンス不要の外壁など魅力的な設備を大きく抑えての2位という事になります。

 

左側のグラフ「3階建てで困った事、あきらめた事」を見てみると、エレベーターがあるお宅では「3階建てで困ったこと」のほとんどが解消されていることがわかります。

「宅配物受け取りなどの上下階移動が大変」という項目がエレベーター無しよりも高ポイントになっています。

これはエレベーターの速度が、階段で昇り降りするよりも遅いからだと思われます。

「法律上、耐火をほどこした窓としなければならず、窓の大きさ、デザインが選べなかった」がエレベーター無しよりも約7ポイントも高いのは、こんなことくらいしか不満がない、という事でしょう。

最後の項目の「困ったこと、あきらめたことはない」がエレベーター無しに比べて20ポイントも高いことがその表れとなっています。

階段の昇り降りが大変というデメリットはこうして解消

  • 無駄な動きをなるべく減らすために設計時に動線を十分配慮する
  • 実際に暮らしながら、効率の良い暮らしを心がける
  • ホームエレベーターを採用する

 

3階建てのデメリット③荷物の上げ下げが大変

人によっては階段の昇り降りよりも心配なことかもしれません。

  • キッチンが2階や3階
  • 洗濯機が置いてある場所と干す場所の階が違う
  • 寝室と布団を干す場所の階が違う

このような方は要注意です。

また、重いランドセルを背負って3階のリビングにくる子供達も大変そうです。

ホームエレベーターでデメリット解消

こちらも階段の昇り降りと同様、ホームエレベーターで一発解消です。

日常的なことでなくても大活躍するシーンがたくさんあります。

  • ホームパーティーの時に椅子を何脚もリビングに運びたいとき
  • 模様替えをするのに家具を入れ替えたいとき
  • ベランダの花を植え替える時に階段を汚さず土や花を運べる
  • 具合が悪いときやケガをしたとき
  • リビングや車で寝てしまった子供を寝かせるとき

ホームエレベーターの採用が難しいときは荷物用エレベーターを検討

正直言ってホームエレベーターが一番おすすめなのですが、参考までにそれ以外の案として。

先日、仕事で伺ったお宅に物を運ぶ用の小さな昇降機がありました。

そのお宅は2階建てだったのですが1階の洗濯室と2階のキッチン内に荷物用のエレベーターが設置されていました。

※画像お借りしています(クマリフト

スペース的な問題や金銭的な問題などでホームエレベーターが難しいというときは検討してみてもいいかもしれません。

ただ、個人的にはホームエレベーターが一押しです。

荷物用エレベーターも設置する余裕がないときは、買い物の仕方に工夫

狭小地ゆえどうしてもエレベーターの設置を望めない場合は、買い物の仕方に工夫するといいかもしれません。

  • 重いものを運びたくないのなら細かい買い物を頻繁に
  • 頻繁に荷物の上げ下げするのが面倒ならば一気に買い物して一気に運んでしまう

自分の暮らしや好みに合った買い物の仕方をしましょう。

荷物の上げ下げが大変というデメリットはこうして解消

  • ホームエレベーターを採用する
  • 荷物用のエレベーターも検討してみる
  • 自分にとって楽な買い物頻度を見つける

 

3階建てのデメリット④大型家具や家電の搬入が難しい

3階建のデメリットで意外と盲点なのが、大型の家具や家電の搬入について。

我が家の3階リビングに階段を使って運べなかったものは

  • 冷蔵庫
  • ソファー

3階建ての住宅の場合、LDKが1階ではなく2階や3階にある取りが多いので注意が必要です。

危なかったものとして

  • ベッドフレーム
  • マットレス

組み立て式の家具に関しては極端に長い材料がある場合など要注意です。

マットレスはエレベーターで運ぶことができましたが、階段で運ぶとしたら難しかったかもしれません。

3階建は階段室の天井高が低い

まずは画像をご覧ください。

同じ階段室の画像ですが違いが分かりますか?

同じ場所を別角度でもう一度。

上の画像も下の画像も、左側が1階から2階への階段室。

右側の画像が2階から3階への階段室になります。

何が言いたいかというと、天井の高さが違うという事。

1階から2階の階段室の場合、天井にはさらに上の階への階段があります。

つまり、天井高が低くなるのです。

そのため大きな家具や電化製品を運ぶとき、縦や斜めにすることが難しくなります。

クレーンで搬入する

我が家の場合はソファーと冷蔵庫はクレーンで搬入するしか方法がありませんでした。

3階のバルコニーから吊ってもらい、バルコニーの掃出し窓からリビングに運び入れました。

その際に搬入費用として3万円支払いました。

この画像の3階左側の黒い手すりがある場所がバルコニーになります。

設計段階から階段での搬入は諦めていたので、工事中に冷蔵庫を購入し、手すりを設置する前に搬入をしてもらいました。

クレーン搬入費用はかかってしまいますが、10年に一度あるかないかの頻度だと思うのでここは仕方がないと思っています。

ただ注意点として

  • クレーンが止められるスペースがあること
  • 吊りあげられるスペースがあること
  • 吊りあげた後に搬入できる大きな窓があること

当たり前なことですが、これらが無いと入居後にクレーンで搬入することさえできませんので必ず確認してください。

狭小地や密集地の方は要注意です。

 

また、ネットでは階段の手すりを外したら冷蔵庫を運べたという記事も見つけました。

我が家のような大型の冷蔵庫でなければその方法も検討する価値があるかもしれません。

 家具は造作にする

テレビボードと6人掛けの大型のダイニングテーブルはキッチンをオーダーしたキッチンハウスで造作してもらう事にしました。

この方法は家具代が建築費用に含まれるため、住宅ローンが使えるという点においてもおすすめです。

ただ、買い替え時はクレーン搬入の可能性もあるということを頭の片隅に入れておくべきでしょう。

大型家具や電化製品の搬入が難しいというデメリットはこうして解消

  • 2階、3階へ搬入する場合はクレーンによる搬入を覚悟する
  • その場合は別途3万円ほどの費用が必要
  • また、クレーンを置く場所、引き上げる場所、室内へ搬入できるほどの大きな窓が必須
  • 出来るだけ家具は造作にする

 

3階建のデメリット⑤1階から3階までの温度差が激しい

暖かい空気は上へ上へと上がっていくので、1階は涼しく3階は暖かくなります。

階数ごとの温度差は思った以上に大きいです。

ただ、2階建ての家でも同じように温度差は生じるはずです。

問題は、温度差のある階数に対してどのように居室を割り振るかです。

冬場はデメリットが少ない

この記事を書いている現在は12月ですが、温度差のデメリットは全く感じません。

むしろ、3階の暖かさは3階建てのメリットだと思っています。

現在外の気温は8度ですが、3階のリビングでは暖房機器は使っていません。

我が家の場合は2階が寝室です。

今の時期、2階はひんやりしますが布団を掛けてしまえば問題ありません。

夏場は灼熱地獄

冬の暖かさの反面、夏の暑さは覚悟が必要です。

とは言っても、2階建ての場合も2階が暑いという点は変わらないと思います。

ただ、我が家のように3階にリビングがある場合はやはり対策が必要になってきます。

特に、ペットを飼っている場合は要注意。

留守中3階や2階に閉じ込めておくような場合はエアコンの稼働が必須になると思われます。

冬の寒さと夏の暑さ、エアコンを多く使うのはどっち?

我が家は建て直す前、築20年越えの古い家に住んでいました。

隙間風が多く、冬はとても寒い家でした。

11月から暖房を使い始め3月には出番が減り始め、4月にようやく片付けていました。

一方夏は7月中旬からエアコンを使い始め9月中旬には扇風機があれば事が足りるという感じです。

つまり何が言いたいかというと、光熱費を節約したいならば暑さよりも寒さ対策をしたほうがいいという事。

冷房機器を使う期間よりも暖房機器を使う期間のほうが長いからです。

リビングで過ごす時間が多いという家庭の場合、夏の間涼しく過ごせる1階よりも、冬でも暖かい3階にリビングがある方が経済的という事になります。

屋根材選びは遮熱効果を優先させる

屋根の遮熱効果を上げる方法は次の3つです。

  • 遮熱塗料を屋根に塗る
  • 遮熱機能付きの屋根材を採用する
  • 屋根裏に遮熱シートを貼る

新築の場合は遮熱機能付きの屋根材が一般的です。

リフォームの場合は遮熱塗料が手軽です。

(ただし危ないのでDIYはお勧めしません)

また、せっかくの遮熱効果を半減させないためにもトップライト(天窓)はつけないほうが賢明です。

3階は暖かいので、床暖房を諦めるかわりに屋根材にコストを掛けるという方法も。

馬力のあるエアコンを取り付ける

いくら屋根材にお金をかけたとしても、やはり夏の暑さは耐え難いです。

3階の風通しの良さを考慮して、夏場にエアコンを使うのはせいぜい3か月ほど。

(地域差はあります)

馬力のあるエアコンを使って短時間で部屋が冷えるようにしましょう。

我が家のリビングに設置しているエアコンはダイキンの単相200vの天井埋め込みカセット形です。

単相200v(ボルト)のエアコンとは

一般的な家庭用のエアコンは100vです。

このボルトとは電圧のことを指し、電圧が高いほど電気の量を必要とします。

電圧が高くなると馬力(パワー)が大きくなります。

200vの場合、100vのエアコンの2倍の馬力が出るという事になります。

つまり同じ大きさの部屋を同じ温度にするための時間が100vの半分になります。

結果的に、電気の使用量は100Vと変わらないので電気料金も変わりません。

『カード対応OK!』ダイキン ハウジングエアコン【S56RCV】Cシリーズ 18畳程度 単相200V 室外電源(旧品番 S56NCV)

希望小売価格はこんなに高額なんですね!

上記リンク先ショップは3分の1ほどの価格になっているのでご安心を。

冬にエアコンをつけるときは温度設定を23度にしています。

夏は27、8度に設定することが多いです。

馬力の小さいエアコンをフル稼働で運転させるより経済的です。

(ただし室外機が若干大きくなるので要確認です)

温度差が激しいというデメリットはこうして解消

  • 寒さ対策よりも暑さ対策に重点を置くべき(地域差あり)
  • 屋根材はケチらずいいものを使う
  • 200vのエアコンを取り付ける
  • この場合、コンセントの形状や引き込み線など特別な工事が必要になるので設計段階で要確認

 

3階建てのデメリット⑥建築費用がかさむ

我が家の場合、大きな設備は

  • トイレ 3か所
  • 洗面台 2か所
  • ユニットバス 1か所
  • シャワールーム 1か所
  • キッチン 2か所(緩い2世帯住宅の為ミニキッチン含む)
  • バルコニー 2か所

になります。

3階建てなので、窓も2階建てよりも多いかと思います。

また、単純に建築面積が増えるので床材や壁材も増えます。

細かいところで言うと、電気や水道の引込みも長くなり、材料代や手間代も増えます。

我が家が実際にコストカットした方法

ある程度間取りが決まってきたら、必ず全体を見直してみましょう。

コストカットできる場所は必ず見つかります。

私が実際にコストカットに成功した話は別の記事に詳しく書いていますので参考にしてください。

 30年先の暮らしを考える

多くの人は家を建てたら30年ほどその家で暮らすことになるでしょう。

トイレが家の中に3つあるのは贅沢だと思うかもしれません。

けれどこの先30年の暮らしをよくイメージしてみてください。

今20代ならば30年後は50代。

今よりも家族が増えているかもしれません。

今40代ならば30年後は70代。

今よりも体が不自由になっているかもしれません。

今すぐトイレを設置しなくとも、将来的に設置できるスペースの確保は必要かもしれません。

あとから設備を足すって結構大変

あれもこれもコストカットして、得したなと思っていると後々痛い目に合う場合があるので要注意。

入居後にリフォーム工事をするとなると意外と大変です。

  • 荷物や家具をどかさなければ工事ができない
  • 設備を足す場所を確保しなければいけない
  • それによってほかのスペースが狭くなる可能性がある
  • 入居中の工事の為、音や振動、人の出入りに対するストレス
  • 工事中、工事ヶ所が使えない
  • 特に水まわりの設備の増設は大がかりになることが多い
  • 数年後、数十年後にリフォームに掛けられるお金がある保証はない

建築費用がかさむというデメリットはこうして解消

  • 地道にコストカットできる場所を探す
  • 将来的なことも考えたうえで、本当に不要かを検討する
  • 後からリフォームするほうが精神的にも物理的にも経済的にも大変ということを忘れずに

 

3階建てのデメリット⑦工期が長い

  • 足場の階数が増える
  • 配管の距離が長くなる
  • 壁の面積が増える
  • 天井の面積が増える

3階建の場合以上のような理由により、2階建よりも工期が長くなることが多くあります。

実際我が家の場合も着工から入居まで半年近くかかりました。

工期が長いことによるデメリットは次のふたつです。

  • 仮住まいのコストがその分余計にかかる
  • 入居までの予定が立てづらくなる

土地から購入する人は余裕を持った資金計画を

注文住宅の場合、建物の住宅ローンの融資実行は引き渡し時になります。

銀行にもよりますが、引き渡しの翌月からローンを返済することになります。

ただ、土地の購入を済ませておかなければ着工できないので、土地の引き渡し時から土地分のローン支払いが発生する場合があります。

現在賃貸住まいの場合は、家賃と土地ローンとの2重払いになります。

そのため手持ちの現金を多めに用意しておくことが必要になります。

建て替えの人は、着工までになるべく荷物を減らし家賃の安い家で仮住まい

我が家のハウスメーカーの営業さんに伺った話です。

建て替えの人に意外と多いのが、荷物の整理は着工中にすればいいやというのんびり屋さんだそうです。

建て替えの人は仮住まい先への転居と、新居への転居の2度の引越しが必要になるためバタバタすることが多いです。

とりあえず今現在暮らしている家と同じような間取りの賃貸へ引っ越すという人が多いそうです。

我が家の場合、新居ではほとんどの家具や電化製品を新調するつもりだったので仮住まい前に不要な物はすべて処分しました。

ほとんどの荷物がなくなってしまったので、当時住んでいた家よりだいぶ狭い家を借りることができました。

引っ越し費用も仮住まい費用も抑えられたので、その分を家具購入費に充てました。

現場の職人さんや工事監督と仲良くなってスケジュールの確認を

現場が仮住まい先から近いのならば現場にはマメに顔を出しましょう。

私は昼時にお茶やコーヒー、お菓子や漬物などを持っていきました。

ちょくちょく顔を出しているうちに大工さんらと仲良くなって、端材でちょっとした小物など作ってもらいました。

工期が長くなるとなかなか先々の予定が組めませんが、現場の職人さんからそれとなく進捗具合を聞いて参考にしていました。

工期が長くなるというデメリットはこうして解消

  • 工期を半年くらい見積もって生活費を用意しておく
  • 土地先行ローンの場合はローン返済分も現金で用意(金利が高くなる可能性あり)
  • 建て替えの人は仮住まいを決める前に断捨離する
  • 建て替え中の仮住まいは家賃を極力減らしてコストカット
  • 現場の雰囲気を見つつ職人さんとコミュニケーションをとる

 

3階建てのデメリット⑧維持管理にお金がかかる

nattanan23 / Pixabay

この場合の維持管理には3つの意味があります。

  • 日常的なメンテナンス
  • 定期的なメンテナンス
  • 修繕

上記ふたつについては入居者が主体となって行うものです。

日常的なメンテナンス

おもに家の中の掃除ですね。

埃やカビを取り除いて設備が少しでも長持ちするようにメンテナンスする事

床や壁をきれいにして少しでも劣化しないようにする事など。

定期的なメンテナンス

最近の住宅は性能や耐久性が向上しているので、適切にメンテナンスすれば50年入居も夢ではありません。

  • 屋根材・・・10年~20年ごとに葺き替え
  • 屋根防水工事・・・10年ごと
  • 外壁・・・10年~20年ごとに塗り替え
  • 防蟻薬散布・・・5年ごと
  • 給湯器・・・10年ごとに交換
  • ウッドデッキ・・・5年ごとに塗装

よく言われるのはこんなところでしょうか。

その他にも台風や地震が来たら

  • クラック(外壁のひび)の有無をチェック
  • 雨どいに葉が詰まっていないかをチェック

もありますね。

修繕

上記のメンテナンスによって防ぎきれなかった不具合に関してはその都度修繕していきます。

入居6年目の我が家では今のことろ

  • 吊り下げ式の扉の滑りが悪くなってきた
  • 網戸の破れ
  • 造作のテレビボードの扉の破損

これらの修繕を施しました。

3階建ての場合は外回りの修繕やメンテナンスが高くなる

メンテナンスや修繕を行わなければならないという事に関しては、平屋も2階建ても3階建ても一緒です。

けれど、3階建の場合は以下の工事については割高になります。

  • 屋根関連工事
  • 外壁関連工事

これらの工事には足場の架設が必要になります。

3階建ては2階建てにと比べると約1.5倍高さがあるので足場もその分高く架設しなければなりません。

また、単純に3階建てにすることによって壁の面積も増えるので、足場の面積自体も増えることになります。

3階建ての足場はより頑丈に架設する必要がある

基本的には足場の架設費用は足場の面積×平米単価になります。

3階建ては高さがある分、足場の面積が増えるので架設費用が高くなります。

また、3階建の場合は2階建てと比べて高さがあるので、その分頑丈に組んで安全を担保する必要があります。

そのため業者によっては平米単価が2階建てよりも200円ほど高い場合があります。

メンテナンスや修繕の回数が減るような頑丈な材質を選ぶ

屋根材や外壁材、バルコニーの木部材などを選ぶときに考慮すること

  • サビに強い素材
  • 汚れに強い素材
  • 水に強い素材
  • 頑丈な素材
  • メンテナンスの手間がかからないもの

3階建ての場合は、見た目のデザイン性よりも上記のようなことを優先して選択するほうが賢明です。

風水害による被害には火災保険を使って無料で修繕

意外と知られていないのがこの方法。

風水害による損害箇所は火災保険を使って修繕することができるのです。

この際、持ち出し費用なしで無料で修繕できる方法については別記事にて解説しているので参考にどうぞ。

ちなみにこの方法は自宅でなくてもOKです。

今後の参考のためにも、まずは築年数の多い実家で体験してみるという人も多いそうです。

維持管理にお金がかかるというデメリットはこうして解消

  • 外部の素材はメンテナンスのしやすさを最重視して選ぶ
  • 修繕やメンテナンスで足場を掛けた際は、ほかのところも一緒にメンテナンスする
  • 火災保険を使って無料で修繕する

 

3階建てのデメリット⑨掃除が大変

ツイッターを除いていたらこのようなツイートがありました。

3階建ての掃除の大変さを実感している人はどうやら多そうです。

3階建ての掃除が大変なワケ

3階建ての掃除が大変だと思われがちな原因は以下の2つ。

  • 3階が暑いため
  • 階段が多いため

ひとつめの暑さに関してはすでに解決策を書きました。

ふたつ目の階段が多いことに関する対処法を以下に書いていきます。

掃除機はコードレス一択

これは間違いありません。

3階建てを建てる人は今すぐコードレス掃除機を購入してください。

我が家ももちろんコードレス掃除機を使っています。


【8/21新発売】ダイソン Dyson V8 Slim Fluffy サイクロン式 コードレス掃除機 dyson SV10K SLM 軽量モデル

ダイソンV8は6年間で4台目の掃除機になります。

いろんな掃除機を使ってきましたが、3階建てにはV8が断トツでおすすめです。

おすすめの理由はこちら。

  • とにかく軽い
  • 音が静か
  • ヘッドがスリムなので階段の踏み板を掃除しやすい
  • ほかのダイソン機種と比べるとヘッドが薄いのでソファーの下にも入る
  • 3階から1階まで掃除する分のバッテリーが十分ある
  • 手入れが簡単

購入時、V8の上位機種もあり、主人はそちらのほうが気になっていたようですが操作性はV8のほうが断然優秀です。

実は、掃除は割とマメにするほうなので、吸引力はそんなになくてもいいからもう少し安いものを希望していました。

ですが店員さんの

「掃除をマメにする人ほどダイソンをお勧めしています。

大きなゴミは落ちていないでしょうから、あとは小さな砂埃を取り除くだけですよね。

微細なゴミにはダイソンが一番効きますよ。」

という言葉で即決めしました。

【8/21新発売】ダイソン Dyson V8 Slim Fluffy サイクロン式 コードレス掃除機 dyson SV10K SLM 軽量モデル

掃除が大変というデメリットはこうして解消

  • 屋根材のグレードをよくして3階の暑さ対策をする
  • ダイソンのV8で掃除する

 

3階建てのデメリット⑩お客さんをリビングへ通すまでのアプローチが長い

我が家の間取りで言うと、1階の玄関から3階のリビングへお客さんを通すときは寝室の前を通過することになります。

お友達だったらそんなに気にしませんが、例えば家庭訪問や何かの契約ごとのようなときにはちょっと気になるかもしれませんね。

その際の対処法はシンプルです。

  • 見られてもいい様に常にきれいにしておく
  • ドアを閉める

 玄関からリビングまでのアプローチの間に階段がある

玄関とリビングや客間の階数が違う場合は、お客さんに階段を昇ってもらう必要があります。

また、その分部屋にお通しするまでの距離がさらに長くなります。

エレベーターがある家ならばこれも一発解決ですが、エレベーターがない家の対策は以下の通りです。

おもてなしのできる玄関

我が家も「おもてなしのできる玄関」の設計を心掛けました。

わざわざ3階のリビングに通すほどの用件ではないときは、玄関で話を伺うようにしています。

玄関に関しては以下の記事で熱く語っておりますので参考にどうぞ。

 1階の居室を客間として使う

狭小地のビルトイン3階建てによく見かける間取りですね。

建物の1階部分が駐車場になっていて、その脇に玄関、廊下の奥に居室が一つあるような間取りです。

この居室は納戸や寝室として使われることになります。

ベッドが置いてあると流石に客間としては使えないので、和室にしてしまうというアイディアもあります。

押入れに布団を収納しておけば、寝室としても客間としても使うことができます。

リビングまでのアプローチが長いというデメリットはこうして解消

  • 見られてもいい様に掃除を心掛ける
  • エレベータを設置する
  • 広さ、開放感、快適さなど玄関にこだわる
  • 玄関でおもてなしする
  • 玄関と同じ階に和室をつくる

 

3階建てのデメリット⑪エアコン取り付け工事費が高くなる

こちらもツイッターで実際の声を探してみました。

3階建ての場合はエアコンの取り付けにはとても苦労するようです。

この理由は一つです。

室外機の設置に手間がかかるから。

足場を掛けなくては取付できないような場合だと、足場代と取付費で10万円以上することも。

エアコン用のコンセントをつけるときは室外機置場を必ず確認する

設計の後半ではコンセント位置を決める必要があります。

その際に、エアコン用のコンセントも確認することになります。

エアコン用コンセントを付けた場所は一つ一つ、室外機を置く場所も確認しましょう。

新築工事ならば隠蔽配管といって、配管を壁の中に通すことができるので必ず室外機を設置しやすい部分に配管を出してもらうようにしましょう。

2階以上のエアコンの室外機置場に一番適している場所

これは間違いなくベランダです。

  • ベランダ内で取付作業ができる
  • 配管を階下や階上に伸ばす必要がない

このような場合は3階でも追加費用無しで取付してもらえることがあります。

ベランダ設置が難しいときは、せめて美観を意識する

室外機をベランダに設置することが難しい場合は、壁から出した配管をそのまま地上まで伸ばし、1階に室外機を設置します。

その場合はなるべく各部屋の室外機を、家の脇や裏など目立たない場所へ一か所に集めたほうが、美観がよくなります。

また、このような工事の場合は、別途取り付け費用や足場代が掛かることになります。

今すぐにはエアコン不要な場所でも、建築中に取り付けてしまったほうが得

子どもが小さいお宅など、しばらく子供部屋は使う予定がないという方もいます。

エアコンは子供部屋を使うようになってから取り付けようと、とりあえずコンセントだけ設置しているというお宅は多いです。

今すぐ使わずとも、将来的に必ず使う予定のある部屋ならば足場がついているうちに取付工事をしてしまったほうがお得です。

ハウスメーカーによってはエアコン取付工事が本体代金に含まれている場合があります。

その場合は住宅ローンに加味されるので現金を用意する必要がないというメリットも。

エアコンの取り付け費用が高額というデメリットはこうして解消

  • 2階以上のエアコンの室外機はベランダに置けるようにする
  • 今すぐ必要でなくとも足場がついているうちにエアコンは取り付けてしまう
  • ほかの室外機とまとめて設置できるように隠蔽配管を考慮する

 

3階建てのデメリットを克服するにはハウスメーカー選びも大切

とても長い間、記事を読み進めていただきありがとうございます。

超絶お勧めする3階建てですが、デメリットを書いていたらこんなにも長くなってしまいました。

ご覧の通り、3階建てのデメリットを解決する方法はあります。

とはいえ、やはり3階建てに慣れているハウスメーカーにお願いするのがベストだと感じています。

  • 構造計算が必要
  • 動線に配慮が必要

この辺が主な理由です。

最近は大手ハウスメーカーでは3階以上の住宅を扱っているのをCMで見かけますね。

工務店や設計事務所のようなところでは、3階建ての実績があるか聞いてみるといいかもしれません。

一度の入力で複数のハウスメーカーに間取りを作ってもらえるという一括間取り作成サービスを使ってみるのもアリですよね。

 

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